ほぼ4年前の、あるサロンでのリレーブログ、
富士山についての2日目の再録...
それではどうぞ...
『富士さんちの子どもたち』
幕末や維新の話題になると、どうも居心地が良くない。
新撰組や人気志士ランキングから始まって、
最近なら、陰謀論も加わって厚みも出てくるのだが、
ボクならこう言いたくなる、
「おうおうおう、誰か忘れちゃいませんか?
日本一の富士のお山を背負うのは、海道一の大親分、
清水の次郎長なんじゃねえか」
歴史は、多分、もっとも低いところで、
しかも世の中には知らんぷりされながら蠢きはじめる。
それでも、いつか俺たちも、と憧れながら富士を仰ぎ見る、
その視線がどうにも愛おしい。
ある日のこと、清水港の次郎長一家のもとに
どこからか素性の知れない男がやってきて、
そのまま居座るや、
朝から晩までぴったりと次郎長に寄り添う。
そして、すったもんだをしっかり見届けながらご一新の落着へ。
ご一新も過ぎる頃には、次郎長一家も立派に陽の当たる場所へ、
となったところで、
その男、忽然と次郎長のもとを去り、歴史の深い闇へ...
中国には、水滸伝という革命指南書があり、
梁山泊に集った無法者たちが、天命の分捕り合戦をやる。
どうやら、次郎長一家はこれをやろうとしたらしく、
それを察知した幕府(山岡鉄舟)が送ったのが、さっきの男。
その名を天田五郎、土産に『東海遊侠伝』を書き置いて行った。
龍馬もゲバラも派手で格好いいし、
三国志も頭が良くなりそうだが、
歴史の底の底の方なんて、もっとみっともなくて情けない。
富士は天辺も高いが、裾野も広い、
こんな子どもらも面倒見ていた。
今日も世界はバカ安の株価だが
こんな時こそ、
ipodなんかに広沢虎造:浪曲『清水次郎長伝』なんて
さっと放り込んで聴いてる人がいたら、
その人は、買い、だね。
ちょうど時間となりました...
浪曲なんて、とお思いのみなさん、
心配しないで結構、毎週日曜の午後六時、
フジテレビでちゃんとご覧になってます。
清水でまるちゃん暴れまくってる。
以上、明日に続く...
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