ここ数年の習慣で、
同じ本を幾度か読み直すようになった。
珍しいことではないが、
その都度、初めて読む様で、
この前の読書は何だったんだ、なんて思う(笑)
単に読み流していたのか、
それとも、理解が増したのか...
判然としない。
恐らく、ボクだけではないはずで、
情報を前にして、
如何に真剣に臨もうが、
記憶として定着するのはわずかなんだろうね。
ここで問いたいのは、
記憶のシステムなんかではなくて、
その情報の取捨選択の在り様。
しかも、断じて感じるのは、
そこに、ボクの意識の諸相、ないしは、
意志が関与しているとは到底思えない。
だからこそ、読み直す面白さがあるとも言える。
さらに言うと、このプロセスは、
未読の本にさえ波及する。
さあ、次は、どの本に、
再び、あるいは新たに、導かれるのだろう...
合掌