コーヒーのおかわりもまた格別、ということで
さらに話は続く...
神社にお参りして、おみくじひいて
店の名前まで、何だか滑稽な...と心配される向きもあろうが
そこのところは大丈夫。
前職での経験が強力なストッパーとなって、
バランスをとっていた。
以前にお世話になっていた会社が
自社でも多くの飲食店を経営するかたわら、
商業施設や飲食店のコンサルティングを数多く扱っていたので
部署は違ったものの、
間近で、悲喜こもごもの実際に接する機会をいただいた。
特に、社長にはお世話になった。
誰でも知っている日本のトップクラスの食品企業の中枢部にいながら
諸事情で早期に退職され、独立された。
どこか抽象的な思考に走りがちだったボクに
ドライでシビアな現場を体感し、
日銭を稼ぐことの大切さを教えてくれた。
ガチガチの合理的思考の塊のように見えるが
それを凌駕する直感・洞察力にはいつも驚かされた。
スタッフや取引先はもちろん、
顧問の税理士や弁護士などとのやりとりにおいても
言葉、文章、数字の一つ一つ、
あるいは、その全体にあらわれる不徹底さ、違和感を、
一瞬のうちに見抜くから、彼らはみな、舌を巻いた。
物事の本質をいつも的確につかんでいく。
顕在意識と潜在意識の有効的な活用方法を示していた、
と今なら思える。
ボクも、プランの詳細においてはシビアに
そして、街を歩き、物件を巡る時は直感的に、という風に
何となく意識を切り替えていたのかもしれない。
社長はよく言っていた、
「格好つけなくていい」
男が一念発起して、お店など始めようとすると
こだわりも結構だが、
体裁みたいなものに無駄にお金をつかってしまう。
そんなことより、お店を続けることに知恵と労力を使い、
もっと厳しいことを言えば、
閉めても人生やり直すことが出来るように
手だてを講じておくことも必要だ、と
何度も繰り返していた。
平田篤胤(ひらた・あつたね)の一心不乱の至誠と
社長の冷徹なまでの直感・洞察力...
バランスなんだよね、まさに。
だから、今のボクもある。
最後に、この会社を紹介しておくので
ホームページをご覧になって
お近くのお店に出かけてみてください。
株式会社フードワークス
http://www.foodworks.co.jp/
追記
その社長、宮本圭一氏は、
演出家・宮本亜門氏のお兄さんです。
矢沢永吉『グッド・タイム・チャーリー』
ユーチューブでどうぞ